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2017年12月3日日曜日

ホワイトバランス

この記事はカンファレンスカメラマン Advent Calendar 2017の3日目の記事です。

昨日に引き続き書いていますが、今日はホワイトバランスのお話です。

カンファレンスの撮影で、ホワイトバランスの設定はどのようにされていますか。
カメラのAWB(オートホワイトバランス)モードでしょうか。あるいは、ホワイトバランスモードの中から選択して使っているのでしょうか。それとも色温度を測定して、カスタムホワイトバランス設定をされているのでしょうか。

私は、以前はJPEG形式+カメラに任せてAWBモードで撮影していました。カンファレンスカメラマンカンファレンス#2 でのLTでも話しましたが、LL2015: LL Ring Recursive の時に水銀灯の照明の下で撮影して、カメラのオートホワイトバランス機能では修正しきれずに、激しく緑かぶりした写真になり、あとからの修正もあまり効かなかったことに懲りてからは、 RAW+JPEGで撮影するようになりました。

ホワイトバランスで言うともう一つ、日頃写真を撮るときに、設定を太陽光にしたまま忘れて、次の時に電球照明のお店で写真を撮って、「ああ色温度が全然合っていない」などというミスをやらかすことがあります。こんなときでも、RAWであれば綺麗に修正が効くため、助かっています。何枚か撮影してから、「ああやってもうた」と気がついたら、手近な白い紙を写しておいて、あとから、グレーポイントを拾って色温度の調整をします。

JPEGで撮影したときには、後からホワイトバランスを修正する場合、色温度を上げる/下げるの相対的な指定しかできませんが、RAWで撮影した場合は、絶対温度を指定して変更することができます。たくさんミスをやらかした写真があるときには、RAWでの絶対温度での色温度指定は便利です。

色温度の調整をするときに、表示する機器によって画面の色味がかなり違って見えます。
撮影時にカスタムホワイトバランスで色温度を合わせて撮影してあれば、撮影時の絶対温度がひとつの目安になるため、「これで良いはず」と、迷うことがなくなります。

さて、撮影時に色温度を合わせるには、ホワイトバランスの基準となる写真を撮る必要があります。後でホワイトバランス調整をするためのグレーポイントを拾うだけなら、白い紙や、グレーカードなどを画面内に入るように写せば十分ですが、せっかくならホワイトバランスの調整をした状態で撮影したいものです。

ホワイトバランス設定は、カンファレンス当日に、撮影する部屋で、白い紙を画面いっぱいになるように撮って、基準画像としてカメラに設定するわけですが、あらかじめ準備していないと白い紙が手元にないことがあります。また片手に紙を持って、光源の光を受ける状態にして、もう一方の手にカメラを持って撮影しようとすると、装着しているレンズによっては、うまく画面いっぱいにして写せなかったり、写せても持っている手まで映り込んでしまったりすることがあります。

このような煩雑さを避けるために、ホワイトバランスフィルターを購入して使っています。

買ったのはこれ、ExpoDisc2.0 ホワイトバランスフィルターです。

右がExpoDisc本体、左は付属のケースです。
同様の商品としては、ケンコーやエツミのホワイトバランスセッターがあります。

ExpoDiscを選んだ理由ですが、コンパクトで持ち運びに便利なこと、メインで使用しているレンズのフィルター径が、ExpoDiscの径と合っていたことからExpoDiscにしました。

レンズの前にこれをかぶせて、光源に向けて一枚撮影し、この写真をホワイトバランスの基準画像に指定するだけなので、たいへん便利に使っています。コンパクトなおかげで、撮影中でも邪魔にならず、またライティングが変わったときでも、もう一枚基準の写真を撮り直しセットし直すだけで、簡単にホワイトバランスを取り直すことができます。

ちょっとした道具ですが、これを使えばかんたんにホワイトバランスの調整ができるので、自信を持って撮影に臨むことができる、便利な一品です。

みなさんも、これを買ったらよかったよ、というカメラ用品があれば教えてください。

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